忘レナ草 Forget-me-Not  +++ C H A R A C T E R RETURN  



死神を名乗る少女  エアリオ (CV:宗川梗)

死神を名乗る不思議な少女。
見かけは幼い様に見えるが、
その落ち着きのある物腰と言葉は、
容姿とはうらはらにしっかりして、重みがある。
奇妙な服、大鎌、大きな瞳に変わらない表情。
彼女に死を宣告されたときから物語は動き出す…






再会した幼馴染み 朝比奈 香澄(CV:かわい乙女)  

主人公の幼なじみで、数年ぶりに病院で再会する。
病院には入院が必要な疾患で入院している。
まだ主人公の事が好きなのだが、それを言い出せない。
それを言い出せないのは、消された筈の記憶……
人に迫っている「死」を見る超能力(的なもの)を持っている。
その力のせいか、幼い頃から病弱だった。
子供の頃に別れたきりだったが、偶然にも病院で再会する。

        正広と久しぶりに再開した香澄。
        香澄は昔から病弱で、いまでもよく風邪をこじらせたような症状で入院することがあるのだ。
        しかし香澄は傍目から見ればいたって元気で、正広がウザがっているにも関わらず、昔と同じように接してくる。
        それを避けようとする正広だが、香澄のペースに押されていつも香澄の思うようになってしまうのだった。
        と、ある日。
        中庭で元気に遊んでいるこよりをどこか悲しげに見つめている香澄に出会う。いつもは元気に振る舞っている
        香澄だが、やはり自分の病弱な身体を気に病んでいるようだった。
        そんな香澄を見て、不憫さに少し煮え切らない感情を抱く正広だった。




   退廃的な少女 真柴 沙耶(CV:鷹月さくら)

   主人公の病室に近い個室にいる少女。
   主人公が病院を抜け出そうとしたときに知り合う。
   人付き合いが下手なのか、人と言葉を積極的に
   交わそうと言う意思は見えない。
   見た目からは想像がつかないような重病に冒されている。
   操り人形(もしくは人形劇の人形)を常に持っている。
   真綾とは親友同士。病院にはよく真綾がやってきて、
   真綾と常に一緒にいる。真綾が相手なら、ある程度は話せる。

        正広は入院生活に暇を持て余し、なんとなしに沙耶の病室を見つけて中を覗いてみる。
        すると沙耶と一緒に居た真綾に見つかってしまい、無理やり病室の中に引きずりこまれてしまう。
        引っ張り込まれた正広だが、沙耶は正広に対して口をきくどころかこちらを見ようともしない。
        そんな二人の様子を見て、なんとか二人に喋ってもらおうとなにやら画策する真綾。
        それから沙耶の側には必ず真綾が居て、正広もなんの気なしに沙耶を訊ね、
        そんな妙な関係がしばらく続くようになる。
        と、ある日。
        屋上に倒れている沙耶を見つける正広。倒れたのかと駆け寄ると、沙耶はただ寝ころんでいるだけだった。
        ホッと安心して次の瞬間ハッとする正広。正広の意識の中でも沙耶に対する敵意が薄れていっていた。
        と、沙耶が口を開く。
        「風…… 風は自由なんでしょうか?」
        その意味ありげな言葉に思わず何も返せない正広。
        しかし沙耶はどこか悲しげな視線を伏せ、忘れて下さいと正広に言うのだった。




天真爛漫元気っ娘 坂崎 こより(CV:望月アスカ)  

主人公の病室に近い個室にいる少女で、
足のけがで入院しているらしく、足にギブスをしているのだが、
それでもそのまま元気に病院内を走りまわっている少女。
主人公を遊び相手と決め付けてしまい、日々主人公に
付きまとってくる。主人公のことを『お兄ちゃん』と呼ぶ。
小鳥のピヨと仲良し。
母親が死亡し、父親は蒸発してしまった境遇の持ち主だが、
それを表に見せまいと明るく振る舞っている節がある。


        ふらふらと病院の廊下を歩いている正広の所に突っ込んでくる一つの影。それはギブスのままで元気よく
        走っているこよりの姿だった。こよりは主人公を「お兄ちゃん」と呼んで懐き、遊んで欲しいとせがんでくる。
        正広がどれだけ相手にしないようにしても、こよりは持ち前の明るさと溢れんばかりの元気で正広に
        じゃれついてくる。そんなこよりに負けた正広は、仕方なしにこよりにつきあうことにするのだった。
        また、こよりは「ぴよ」という小鳥と仲良しで、遊ぶときはその「ぴよ」相手に元気に駆けずりまわるのだった。
        そんなある日。
        いつもなら元気に走り回っているはずのこよりが、中庭で一人、どこか寂しそうに座り込んでいる。
        どうしたのかと正広が声をかけると、こよりの視線の先に仲良さそうに遊んでいる
        親子連れの姿があることに気づいた。こよりがぽつりと言葉を紡ぐ。
        こよりは両親がいないのだそうだ。
        母親は病弱で死んでしまい、父親はそれがショックだったのか急変し、そのまま蒸発してしまった、と。
        こよりの思わぬ境遇に言葉が見つからない正広。しかしそんな正広に、こよりは元気に
        気にすることはないよ、今はお兄ちゃんとぴよがいるから寂しくないよ、と言うのだった。





沙耶の親友 東堂 真綾(CV:岩田由貴)

沙耶の友人で、昔引っ込み思案でいじめられていた沙耶を
かばってくれたとき以来の親友。
勉強、スポーツ共に万能で、友人からも慕われ、憧れの的。
妙なプライドなどはなく、非常に好感の持てる少女。
しかし、プライドが無いように見えるのは、
実はそうみせているだけ。





看護婦長 新田 穂波(CV:葉月ミカ)

主人公が入院している病院の看護婦長。
看護婦達からは鬼婦長と恐れられている。
物事を手短に片付けたがる性格で、
目的のためなら手段を選ばないところがある。